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ダビデ殺害を謀るサウル王の配下たちに包囲されたとき、ダビデが書いた詩(Ⅰサムエル19・11参照)。
1ああ神よ、私を敵の手から救い出してください。
いのちをねらって押し寄せる者どもから
私を守ってください。
2人殺しどもの手から守ってください。
3腕っぷしの強い者が、
手ぐすねひいて待ち伏せています。
主よ。私は彼らに何も悪いことをしていません。
4それなのに、彼らは私の息の根を止めようと、
意気込んでいるのです。
主よ、目を覚まして、よくごらんください。
そして助けの手を差し伸べてください。
5天の軍勢の主であるイスラエルの神よ、
どうか周囲の異教の国々を罰してください。
こんな恥知らずの悪党どもを、
生かしておかないでください。
6彼らは夕暮れになると様子をうかがい、
町の通りを犬のように嗅ぎ回ります。
7「だれも聞いてなどいない」と高をくくり、
大声で悪態をついては、神をのろいます。
8主よ、こんな連中を笑いものにしてください。
9私の力の源である、神を賛美します。
神は、私の安全な隠れ家ですから。
10神は、常に変わらない愛を注ぎ、
私を助けに来てくださいます。
また、敵を私の思いどおりにしてくださいます。
11彼らに、まだとどめを刺さないでください。
私の国民の心に、貴重な教訓を刻みたいからです。
私たちの盾である主よ、お力で敵をよろめかせ、
ひざまずかせ、泥の中にはいつくばらせてください。
12-13彼らはおごり高ぶり、うそをつき、
口汚なくののしります。
どうか、激しい怒りで彼らを滅ぼし、
一掃してください。
そして、神がイスラエルを支配し、
やがて全世界を治めるようになることを、
諸国民にも知らせてください。
14-15こういう邪悪な者たちは、
夕方になると舞い戻って来て、夜通し町をうろつき、
犬のようにほえ、食べ物をあさるがよい。

16しかしこの私は、
朝ごとに神の力と恵みを歌います。
悩みの日、神は危険を避ける高い塔、
安全な隠れ家となってくださったからです。
17ああ、私の力そのものの神よ。
あなたをたたえて歌います。
あなたは、安全な高い塔、
恵みにあふれた神だからです。